スーパーマンは2023年に家族の時代に入る

スーパーマンは2023年に家族の時代に入る

DCコミックスのスーパーマンシリーズは、ここ数年で大きな変革を遂げてきました。クラーク・ケントはつい最近まで『ウォーワールド』に出演していましたが、父の不在の中、10代の息子ジョナサンがスーパーマンの座を継ぎ、世界を救うことになりました。(そう、クラークは今は亡きものの、今後の展開を知らないふりはできません。)地球上にスーパーマンが二人もいる状況で、ましてやコナー・ケントやカーラ・ゾー=エルといったSのエンブレムを持つヒーローがいる中で、DCは一体どうすべきなのでしょうか?答えは、これまで以上にファミリーという側面を大切にすることです。

ニューヨーク・コミコンで開催されたDCのスーパーマン特集パネルでは、DCが2冊のスーパーマン関連新刊と、旗艦誌「アクション・コミックス」の構成変更を発表しました。1月号から、「アクション」誌にはスーパーファミリーのメンバーそれぞれに焦点を当てた3つのストーリーが掲載されます。この中には、中国のスーパーマン、コン・ケナンや、現在名前が明かされていない双子などが含まれます。(クラーク以外のスーパーマンは全員、コスチュームの一部としてパーカーやジャケットを着ていることから、DCがこの「ファミリー」構想に注力していることが分かります。)

アクション誌の現役ライター、フィリップ・ケネディ・ジョンソンとアーティスト、ラファ・サンドバルによる第一話では、投獄されたレックス・ルーサーがメタロを徴兵し、スティールマンの最近の英雄的行為を妨害する様子が描かれます。第二話では、ダン・ジャーゲンスとリー・ウィークスが、若きジョン・ケントがケント家の農場で自身の能力を使いこなす様子を描きます。第三話は、リア・ウィリアムズとマーガレット・ソヴァージュが手掛け、パワーガールを主人公とした三部作で、彼女の復帰を描いた物語は、近々開催されるコミックイベント「ラザロ・プラネット」と関連しています。

画像: ダン・モラ/DCコミックス
画像: ダン・モラ/DCコミックス

ジョンソン氏は、アクションコミックスの新しい3ストーリー構成は、1990年代初頭から2000年代初頭にかけてスーパーマンシリーズを特徴づけたトライアングル・エラ(三部作時代)にインスピレーションを得たものだと説明した。「2023年のアクションコミックスにおける私のミッションステートメントは、『スーパーファミリー』です」と彼は語った。「スーパーマンを前面に押し出しつつ、エル家の登場人物全員にそれぞれの役割と個人的な旅路を与えていきます」

父親が地球に戻った後も、ジョンは引き続き自身のソロシリーズで主役を務める。『スーパーマン:カル=エルの息子』の脚本家トム・テイラーとクレイトン・ヘンリー(『アンキャニィ X-メン』)がタッグを組んだ『アドベンチャーズ・オブ・スーパーマン:ジョン・ケント』は、テイラーとブルーノ・レドンドによる『カル=エルの息子』の後継となる。全6号構成のこのミニシリーズでは、かつてジョンを捕らえたウルトラマンと戦うジョンが描かれる。同ミニシリーズには、テイラーとニコラ・スコットがミニシリーズ『アース2:ワールドズ・エンド』で生み出したアース2のスーパーマン、ヴァル=ゾッドも登場する。

クラークが再び登場し、ジョシュア・ウィリアムソン(『フラッシュ』、『ダーク・クライシス』)とジャマール・キャンベル(『ナオミ』、数々の美しいヴァリアントカバー)による、スーパーマンを主人公にした新たなコミックの主役を務める。パラサイトやライブワイヤーといった往年の悪役たちが次々と姿を現すだけでなく、新たな悪役たちがクラークを試すために登場することをウィリアムソンはほのめかした。しかし、DCユニバースを長年地獄に突き落としてきたライターは、出版社で最も明るいヒーローの一人を扱う機会を得たことに喜びを露わにした。「昨年のDCユニバースの暗黒時代を経て、DCを光へと導くのにスーパーマン以上にふさわしいキャラクターはいない」とウィリアムソンは語った。「クラーク・ケントをメトロポリスで、最強の悪役たちと戦う、楽しくパルプ風の冒険に連れて行くのが、とても楽しみだ」

画像: ジャマル・キャンベル/DCコミックス
画像: ジャマル・キャンベル/DCコミックス

スーパーマンの新しい家族中心の時代は、2023年1月24日のアクションコミックス#1051で始まり、2月にスーパーマン、3月にジョン・ケントが続きます。


io9のニュースをもっと知りたいですか?マーベルとスター・ウォーズの最新作の公開予定、DCユニバースの映画とテレビの今後の予定、そして『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と『ロード・オブ・ザ・リング:ザ・リング・オブ・パワー』について知っておくべきことすべてをチェックしましょう。

Tagged: